JALグループは2022年3月期の連結業績を発表した。コロナの影響によって旅客事業の回復が遅れるなか、徹底的なコスト削減の取り組みと好調な貨物事業における売上最大化によって収益が改善。前年度比で売上収益は増加し、損失幅も縮小した。
売上収益は前年度比41.9%増の6827億円。内訳は、国際旅客が同153.4%増の708億円、国内旅客が同35.5%増の2357億円、貨物郵便が同69.5%増の2183億円。
営業費用は、燃油費が同50.3%増となったことが影響し、同6.2%増の9402億円となった。
この結果、EBITは前年同期の3983億円の損失から2394億円の損失、当期損失も2866億円から1775億円に改善した。
2023年度3月期通期業績予想については、新型コロナウイルスの影響の長期化、ウクライナ情勢の影響、燃油価格の上昇など経営環境は不透明さを増しているものの、通年で国内線旅客需要はコロナ前対比(2019年度の旅客・貨物需要)との比較で90%程度、国際線旅客需要は45%程度まで回復すると見込み、連結売上収益1兆3900億円、EBIT800億円、当期利益は450億円の黒字化を予想している。