スイスのグリンデルワルト観光局から局長のブルーノ・ハウスウィルト氏をはじめとする観光ミッションが来日、日本のメディア、旅行会社に対して、観光業が再開されているグリンデルワルトの現状についてプレゼンテーションを行った。
スイスでは2022年2月17日から検疫措置が廃止され、5月2日からは入国制限措置も撤廃。パンデミック前と変わらない状態となっている。イベントではハウスヴィルト局長が「コロナ禍を経て、こうして来日することができ、とてもうれしく思う」と挨拶し、日本市場に人気の高いユングフラウヨッホ、アルプス観光の拠点となるグリンデルワルトの最新情報を紹介した。
すでに昨年から観光業が再開しているグリンデルワルトでは、2021年11月から2022年4月における観光宿泊数は約27万泊と、過去最高を記録。これまでの最高記録の約1.5倍に当たるもので、そのうち40%が欧州など国外からの観光客だった。「2022年の夏はアメリカからの予約も入り始め、アジアでは韓国からの問い合わせが増えている」(ハウスヴィルト局長)という。
現地では、ユングフラウ鉄道で120年ぶりに敷設された新路線、アイガーエクスプレス「Vバーン」が完成。グリンデルワルトからアイガー氷河駅までわずか15分、ユングフラウヨッホ頂上までは45分、最新の26人乗りキャビンを導入したことで輸送力も最大毎時2200人となった。ハウスヴィルト局長は「混雑もなくスピーディーに観光が楽しめ、密を避けることもできる。スキーヤーにも評判で観光にも大いに貢献する」と現地の状況をアピールした。
今後、日本市場に対しては、山岳観光のほか、オーガニックなど地産地消にこだわった食の旅や自然、ハイキング、スキー、四季折々の魅力など、多様なテーマでプロモーションを実施していく方針。情報発信では、SNSによるPRを重視し、将来的には20~40代にアプローチするプラットフォーム構築を模索していることも明かした。