ICT総研は「2022年度SNS利用動向に関する調査」で、日本のSNS利用者が2022年末には8270万人に達する見込みを発表した。普及率は82%、2024年末には8388万人に拡大するとみている。調査はSNS運営会社・関連企業への取材に加え、インターネットユーザー4406人へのアンケートなどを実施した。
これによると、2021年末の国内ネットユーザーは1億78万人で、SNS利用者はそのうちの80.2%にあたる8149万人だった。2022年の年間純増者数は121万人。利用者は1カ月平均で約10.1万人の増加を続けている。
アンケート対象者のうち、利用率が高かったサービスはLINEで79.5%、YouTubeが62%、Twitterが55.9%、Instagramが52.9%、Facebookが24.6%、TikTokが19.7%で続いた。また、利用者満足度を100点満点換算の満足度ポイントに換算すると、TikTokの満足度が最も高く82.4ポイント、次いで YouTube が81.9ポイントだった。
利用時間の1年前との比較では、LINE利用者の32.9%が「増えた」と回答。TikTokが43.6%、YouTube、Instagramが42.6%などと増えているのに対し、Facebookは「増えた」25%に「減った」17.8%と、比較的伸び悩んでいる。また、1日に1時間以上各 SNSを利用する人の割合は、YouTubeが66.%、ニコニコ動画が60.6%、TikTokが58.6%などと多かった。SNSの課金機能の利用経験率はLINEが31.8%、YouTubeが16.3%、Twitterが12.8%だった。
SNSを利用する理由は「仕事や趣味などの情報収集目的」が44%でトップ。「知人同士の近況報告」(37.1%)、「SNSを通じて、人とつながっていたい」(23.6%)が続いた。「『いいね』などのリアクションが欲しい」は 13.1%。「仲間外れにされたくない」といった理由も5%ほどあり、割合は少ないもののSNSを利用しない場合の不安も生じているようだ。