モナコ公国、日本向け観光プロモーションを本格化、日本語サイト強化で「特別な人と行く特別な旅を」、サステナブルにも注力

モナコ政府観光会議局は2022年9月2日、都内で「モナコ旅 in Tokyo 2022」を開催した。モナコ現地の最新観光情報や新たにリリースした日本語ホームページ、モナコにおける持続可能性への取り組みなどを紹介。アフターコロナの旅行先としてのモナコの魅力をアピールした。

冒頭では、同イベントに合わせ来日した次期モナコ公国特命全権大使のディディエ・ガメルダンジェ閣下が登壇。「モナコは最高級のおもてなしで皆さんをお迎えする用意ができている。ぜひモナコを訪れ、ユニークな体験をしてほしい」と呼びかけた。

モナコ政府観光会議局日本事務所ディレクターのシルベスタ典子氏は、このほどリリースした日本限定版ホームページを紹介。同政府観光会議所はパンデミック以降、主に旅行会社向けウェビナーなどでの情報発信に力を入れてきた。今後は旅行者向けの日本語の情報も充実させていく方針だ。

また、「コロナ禍を経て、旅行先選びにおいて地球環境への影響を重視する人が増えている。モナコは持続可能な観光にいち早く取り組んできた。今後もラグジュアリーだけでなく、同時に環境保全にも配慮した『レスポンシブル・ラグジュアリー』な旅行先であることを発信していきたい」と強調した。

次期モナコ公国特命全権大使 ディディエ・ガメルダンジェ閣下

モナコ政府観光会議局 日本事務所 ディレクター シルベスタ典子氏

現地の受け入れ状況、観光情報をアップデート

続いて、モナコ政府観光会議局日本事務所の横山恭子氏が、モナコ現地の受け入れ状況と最新情報を紹介。2022年8月12日以降、モナコ入国にはPCR陰性証明やワクチン接種証明は不要となり、一部医療機関を除き、現地でのマスク着用義務も撤廃されている。日本帰国前のPCR検査が必要な旅行者には、ホテルへの出張検査も対応していることなどを説明した。

また、新たにリリースされた日本語ホームページは、言語だけでなく入国情報や観光情報も日本人旅行者向けにローカライズした内容となっている。今後は旅行会社と提携しておすすめのツアー情報なども掲載していく。このほか、出発前の計画や現地での観光ガイド・地図として利用できるデジタルアプリも無料で提供している。

モナコ政府観光会議局 日本事務所 セールスマネージャー 横山恭子氏

モナコでは昨年末、政府と観光分野のステークホルダーが協力し、今後の持続可能な観光を推進していくための指針となる「サステナブル・ツーリズムに関する白書」を発行。イベントでは、旅行者の現地でのサステナブルな過ごし方として、電動自転車やハイブリッドバスなどの地球にやさしい移動手段や、政府が支援するグリーンな取り組み・スポットを紹介した。

モナコ旅行は、100年以上の歴史をもつ海洋博物館や、世界新三大夜景に認定されたモナコの夜景、オペラやバレエをはじめとした芸術鑑賞なども魅力だ。円安や燃油の高騰など日本人のアウトバウンド市場にとって厳しい状況が続くなか、「特別な人といく特別な旅」に最適なデスティネーションとして、モナコの魅力をアピールした。

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