グーグルは、旅行需要が世界的に回復基調にあるなか、旅行検索で新たな機能を追加する。
まず、ドイツ、スペイン、イタリア、日本などでは、グーグル検索から鉄道チケットを購入できる機能の提供を始めた。出発駅と到着駅を選択し、出発日を指定すると、利用可能な鉄道オプションを比較することができる。今後、さらに鉄道会社との協力によって、サービスを拡大していく。また、鉄道に加えて、バスのチケットでも同様の機能のテストを開始する計画だ。
日本語では、検索結果から一部鉄道会社の予約サイトに遷移する動線も用意されており、今後サービスを拡充していくと考えられる。
環境への対応も強化。グーグル・トラベル(google.com/travel)内、フライトとホテルの検索では、新たなフィルターを導入し、環境にやさしいオプションをさらに簡単に見つけられる機能の提供を始めた。
フライトでは、これまで推定CO2排出量が確認できるツールを提供してきたが、これに加えて、「低排出量(Low emissions)」のフィルターをタップすると、通常のフライトよりも排出量が少ないフライトのみを表示できるようになる。
また、ホテル検索では、新しく設定された「エコ認証」フィルターを選択すると、エコ認定の宿泊施設のみが表示されるようになる。グーグルは現在、米国の評価機関と協力して、エコ認証宿泊施設のデータベースを整備しているところ。この機能は日本語でも一部利用可能だ。
このほか、米旅行メディア「スキフト(Skift)」が開催した「スキフト・グローバル・フォーラム」で、グーグルは、パンデミックが終わりに近づいていることから、フライトの価格保証プログラムを復活させる方針も明らかにしている。