阪急交通社が入社式、2023年度は27名が入社、酒井社長「目標を成し遂げる強いチームの一員として」

阪急交通社は、2023年度入社式を実施した。今年度は27名が入社。酒井淳社長は、旅行業界でも再び車の両輪がゆっくりと動き始めたような感覚を持っているとしたうえで、2023年度では国内旅行を事業の柱へと成長させ、海外旅行はコロナ前の50%までの回復を目指す考えを示した。

社長訓示の要約全文を以下のとおり掲載する。


皆さん、入社おめでとうございます。

本日、このように内定時以来お一人も欠けることなく無事27 名の皆さんを当社に迎えることができたことは本当に喜ばしく、感慨深く思います。

昨年の内定式では、2020年1月のコロナ感染拡大から2022 年10 月の全国旅行支援開始に至る経緯をお話ししました。それから約半年を経て、水際対策の大幅な緩和や全国旅行支援の延長、そして来月8 日からの新型コロナウイルス感染症の5類への移行など、旅行業界にとって、また社会全体にとってコロナ禍からの大きな転換となる政策が打ち出され、再び車の両輪がゆっくりと動き始めたような感覚をもっています。

当社においても、2022年度は「国内旅行」「海外旅行」「訪日旅行」「法人・ソリューション事業」「コールセンター」「旅行カウンター」「管理部門」全ての社員がそれぞれに与えられた業務に対して、厳しい環境に真摯に向き合った結果、新たな創意に富む旅行商品を生み出すことができ、またソリューション事業を通じて国や自治体から信頼を獲得するなど、事業を通じて社会環境に順応しながら変化を遂げ、今後に向けて強固な経営基盤を構築する大きなきっかけの年となりました。

そのような中、皆さんと迎える2023年度において、「国内旅行」は当社の柱となるべく飛躍する1年として期待しています。一方、「海外旅行」の完全復活は2024年度を見込んでいますが、今年度に向けては現在好調の商品を中心にコロナ前の50%までの回復を目指します。また、「訪日旅行」は日本が「世界で一番行きたい国」という評価を得る中、円安で勢いを取り戻しており、コロナ前水準の達成が見込める程度まで回復が進みつつあります。そして「ソリューション事業」については、コロナの5類移行に伴い、新たな需要の獲得へと環境が変わりますが、この3年で築いたネットワークと信頼関係による新たな事業の創出と受注拡大を目指していきます。

今年、わが社は創業75周年を迎えました。その節目の年に入社いただいた皆さんには、優秀な先輩社員とともに、新たな創業100周年までの道のりを目指して大きな成長を期待しています。皆さんが6月に各職場に配属された際には、是非とも先輩社員が果敢にチャレンジしてきた話を聞いていただき、目標を成し遂げる強いチームの一員として積極的に業務に取り組んでいただきたいと思います。そして今から約2500名の阪急交通社の一員となったことを自覚し、行動していただくことをお願いします。くれぐれも健康に留意し、これから一緒に頑張っていきましょう。

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