米国の航空会社、今夏の旅客数は過去最高の見通し、夏の旅行需要増加で株価も上昇、一方で下半期は鈍化の予想も

写真:ロイター通信

ロイター通信によると、米国航空会社の株価が2023年6月30日、燃料価格の下落と夏シーズンの堅調な旅行需要の見通しに支えられ、6月としては最高値を記録した。独立記念日の7月4日に飛行機で旅行する米国人は4年前の過去最高を上回ると予想されている。

その後も堅調に需要は伸びる見込み。業界団体エアラインズ・フォー・アメリカの推計によると、6~8月には2019年同期比1%増の2億5680万人となり、過去最高となる見通しだ。

デルタ航空は、四半期利益見通しを引き上げ、年間収益の上振れを予想。ユナイテッド航空CEOは6月初旬、米国は景気後退局面にあるが、消費は好調と述べた。

しかし、証券会社レイモンド・ジェームズのアナリストは、秋に向けて不確実性が高く、見通しが限られていることから、下半期には航空需要が鈍化すると予想。実際のところ、ユナイテッド航空とデルタ航空の株価はそれぞれ、予想利益の5.2倍と7.0倍で、S&P500の平均19.1倍を大きく下回っている。

一方、空飛ぶクルマを開発するジョビー・アビーエーションの株価は6月最終週に58%急騰。米国の航空規制当局が飛行試験に同意したことで、個人投資家が集まったことが要因と見られている。

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