タビナカ体験予約サイト「Klook(クルック)」は、アジア太平洋地域のミレニアル世代とZ世代を対象に旅行に関する意識調査を実施した。それによると、回答者の3人に1人は次の旅行に2000ドル(約28.6万円)以上を消費したいと回答。これは、同地域の平均月収1069ドル(約15.3万円)の2倍近くになる。
この調査は、2023年7月1日~14日の期間にアジア太平洋地域12市場の18歳~40歳、2400人を対象に行われたもの。
また、ミレニアル世代とZ世代の旅行における最優先事項は「体験」となり、63%が出発前に現地での体験を優先して予約すると答えた。90%以上が旅行中のユニークで思い出に残る体験を重視。85%が滞在中に体験にお金をかける意向を示した。
また、Z世代の5人に1人が3000ドル(約43万円)以上の出費をいとわず、同じ考えを持つミレニアル世代は4人に1人となった。国別では、次の旅行で3000ドル以上を費やす意向を示した割合が最も多かったのは中国本土(58%)で、香港(39%)が続いた。
Z世代の旅行者にとって最も重要なインスピレーションツールはSNSで、半数以上が新しい目的地や体験を発見するためにSNSを利用。ミレニアル世代は依然として検索エンジン(59%)の利用を好む傾向が表れた。
さらに、10人中9人が予約前にオンライン・レビューをチェックし、旅行を計画する際にはSNS上の旅行コンテンツに頼っていると回答した。
このほか、65%が少なくとも2ヶ月から6ヶ月前に旅行を計画。この傾向はシンガポール(74%)とオーストラリア(57%)で多く見られた。また、ミレニアル世代とZ世代は、国内(60%)、アジア太平洋地域内(30%)など近場への旅行を選ぶ傾向が強まっており、希望旅行先のトップは日本となった。
※ドル円換算は1ドル143円でトラベルボイス編集部が算出