ロイター通信によると、中国文化観光省が2023年8月10日、日本、韓国、オーストラリア、米国、ドイツ、英国への団体旅行を再開すると発表した。
同省の統計では、2023年第1四半期の中国人の人気海外旅行先はタイ、香港、マカオ、シンガポール。海外旅行者数は、全体の1.58%に過ぎなかった。
今回の緩和は今年の1月と3月に続くもの。最初の緩和では、タイ、ロシア、キューバ、アルゼンチンなど20カ国、2回目はネパール、フランス、ポルトガル、ブラジルなど40カ国で実施された。
このニュースを受けて、上海の春秋グループのスプリングツアー副総支配人は「海外旅行の完全再開に向けたマイルストーンになる。特に日本、韓国、米国向けの国際線の再開も強力に後押しすることになるだろう」とのコメントを出している。
韓国については、米国のミサイル防衛システム配備をめぐって、中国政府が2016年以降韓国への団体旅行販売を制限してきたが、今回それも解除されることになる。