国交省、オーバーツーリズム対策会議を設置へ、省庁横断の議論で今秋にも対策をとりまとめ

斉藤鉄夫国土交通大臣は2023年8月29日の会見で、岸田首相の「オーバーツーリズムへの懸念についても、この秋にも対策をとりまとめたい」との発言を受けて、「関係省庁の協力を得て、観光庁に、オーバーツーリズムの未然防止・抑制に関する対策会議を設置し、この秋に対策をとりまとめていきたい」との考えを示した。今後、対策会議のメンバーをできるだけ早く決める考え。

国交省では、混雑緩和のための混雑状況の「見える化」やマナー啓発に取り組む地域への支援などを行なっているが、斉藤大臣は、「一部の観光地において、過度の混雑やマナー違反による地域住民の生活への影響、旅行者の満足度の低下への懸念が生じている」との認識を示したうえで、「引き続き、『住んでよし、訪れてよし』を実現すべく、持続可能な観光地域づくりに資する取組をしっかり進めていきたい」と発言した。

斉藤大臣は、オーバーツーリズム対策として、旅行時期の平準化、リアルタイムの混雑状況の発信の仕組みなどに言及。「これまでも取り組んできたが、これからの会議体では、今以上の対策が出てくるかもしれない」と期待感を示した。

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