しまなみジャパンは、ナビタイムジャパン、NTTコミュニケーションズ、伊予銀行、いよぎん地域経済研究センターと共同で、瀬戸内海を挟む広島県尾道市と愛媛県今治市をつなぐ「しまなみ海道エリア」の観光消費の拡大を目的に、レンタサイクル利用者向けアプリを活用した観光DX実証実験を開始した。
この実証では、飲食・観光などスポット情報の提供や現在地・現在の走行状況(距離や時間)に基づいた音声レコメンドを行うアプリを提供するほか、ナビタイムジャパンの経路検索技術を活用して、レンタサイクルの貸出・返却ターミナルを繋ぐ旅程作成機能を開発する。
また、予約受付のオンライン化。現地受付のペーパーレス化、支払いのキャッシュレス化を進め、予約・貸出業務を効率化。サービスの質の向上を目指す。
さらに、取得データやSNS・気象データなどの一元集約を可能とするデータ連携基盤を利用。レンタサイクル利用者の属性及び行動実態を把握するダッシュボードを開発し、データを活用した観光地経営の実践へ繋げていく。
しまなみ海道では、サイクリングを核とした観光地づくりが行われている。2019年はレンタサイクルの貸出台数は約15万台。一方で、現状では観光客の属性や地域内の動態等のデータを明確に把握できておらず、レンタサイクルの予約・貸出が紙媒体での受付と現金決済となっているため、レンタサイクル利用者の利便性に課題がある。