旅行分析フォワードキーズ(ForwardKeys)社によると、イスラエルとハマスとの戦闘が始まって以来、中東だけでなく世界で旅行をキャンセルする人が増え、特に南北アメリカ大陸で国際線の予約が減少している。
フォワードキーズのインサイト担当副社長オリビエ・ポンティ氏は、「毎日テレビではガザ地区の悲惨な状況が映し出されているが、これがその地域だけでなく、他の地域への旅行でも消費者の安心感を低下させている」と話している。
フォワードキーズのアメリカ大陸からの航空券販売データによると、国際線は、2023年10月7日のハマスによるイスラエル攻撃前の3週間と比較して、攻撃後の3週間で10%減少した。
中東の人々の旅行も減っており、同地域で発券された国際線航空券は同期間に9%下落。 この地域への国際線の予約は攻撃後3週間で26%激減した。同期間、国際線予約は各地域で平均5%減少している。
フォワードキーズによると、攻撃開始前日の予約状況では、第四半期の世界の航空旅行は2019年の水準の95%まで回復することが期待されていたが、10月下旬の時点でその見通しは88%にまで低下したという。
※本記事は、ロイター通信との正規契約に基づいて、トラベルボイス編集部が翻訳・編集しました。