北海道・摩周湖観光協会はこのほど、川湯温泉の温泉街中心部に流れる温泉川に遊歩道「川湯 岩盤テラス」を新設した。北海道観光機構の支援を受け、弟子屈町・阿寒摩周国立公園川湯地域運営協会・地元事業者などと地域一体で計画・立案した取り組み。
新たに木道やウッドデッキ、ベンチなどを設置し、従来の遊歩道と合わせると約200メートルの温泉川を散策可能となる。周辺には、各宿泊施設の源泉、飲食店、土産・ビジターセンター、足湯などが点在しており、街歩きによる回遊性向上を図る。夕刻から夜にかけてライトアップも実施する。なお、木道に使用した材料は、取り壊し予定の施設から譲り受け再利用した。
川湯温泉は、約2.5キロ先の硫黄山のマグマによって熱せられた地下水が温泉街へとたどり着く名湯。環境省が推進する国立公園満喫プロジェクトが指定する8つの国立公園のひとつに選定されている。2023年10月に、温泉街の再整備に関する基本方針「阿寒摩周国立公園弟子屈町川湯温泉街まちづくりマスタープラン」が策定され、その後、協議会を発足。弟子屈町、環境省のほか星野リゾートなど事業者が協議会に参画し、マスタープランに基づく新事業の推進をおこなっている。