仏・ルーブル美術館が大規模改修へ、「モナ・リザ」専用エリアなど、2026年以降はEU域外からの訪問者は入館料値上げ

写真:ロイター通信

フランスのマクロン大統領は、パリのルーブル美術館の改修工事に着手することを明らかにした。今後、6年かけて工事をおこなうという。

新たな出入り口を設置するほか、美術館の目玉であるレオナルド・ダ・ヴィンチの「モナ・リザ」を展示する専用エリアを設ける予定だ。加えて、マクロン大統領は来年からEU外からの訪問者の入館料も値上げすることも明らかにした。

ルーブル美術館のローレンス・デ・カール総裁は、ルーブル美術館は漏水や気温の変動により美術品の保存が危ぶまれるほどひどい状態にあると警告。分かりにくいレイアウト、休憩、食事、トイレのスペースが限られていることから、ルーブル美術館を訪れることは「肉体的な試練になっている」と付け加えた。

ルーブル美術館の来館者は年間約900万人。近代化された1980年代の2倍以上に膨れ上がっている。改修工事によって、収容人数は年間1200万人に拡大されるという。

マクロン大統領は改修費用については言及しなかったが、ルーブル美術館の自己資金、チケット販売、スポンサー料、アブダビの姉妹美術館からの収益で賄われるため、「納税者の負担にはならない」と話した。

※本記事は、ロイター通信との正規契約に基づいて、トラベルボイス編集部が翻訳・編集しました。

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