全日空(ANA)は、2018年度下期の輸送計画を一部変更し、国際線で計4路線の運休・減便を発表した。ANAは、ボーイングB787型機のロールスロイス製エンジン点検整備のため、2018年7月から一部路線で欠航が発生しており、この影響が下期にも及んだ。
欠航の対象は、現在週7便で運航している名古屋/上海(浦東)線(期間10月28日~3月30日)と関西/香港線(同10月28日~2月23日)。減便では、現在週14便の成田/ロサンゼルス線を週7便(同10月28日~2月7日)、現在週7便の成田/成都線を週4便(10月28日~3月30日)で運航する。
このほか、アジア路線を中心に18路線で使用機種を変更。これらにより、国際線の供給量(座席キロ)は年度計画より4%減となる見込み。ただし、前年比では同程度の予定だ。
なお、国内線では、羽田/広島線や中部/札幌線など12路線で運休・減便を実施。このうち、中部発着路線が7路線をしめている。一方、羽田/石垣線や那覇線などの期間増便を含め、3路線で増便を実施。また、全席シートモニター装着のエアバスA321neo型機も、年度末までに11機体制に拡充する。国内線の供給量(座席キロ)は年度計画比で1%増、前年比2%増となる見込み。