日本航空(JAL)代表取締役社長の赤坂祐二氏が、2021年を迎えるにあたって年頭所感を発表した。
赤坂氏はコロナ禍において、感染拡大防止策を徹底した上で、公共交通機関としての役割を果たしてきたと言及。機内でのマスク着用や検温など、利用客の協力に感謝の意を示した。
また、コロナ禍と訪日外国人旅行者の激減が、いつまでも続くわけではないと言及。地域活性化をポストコロナの事業戦略の柱の1つに位置付け、取り組みを進化させていく方針を表明した。東京五輪にも、オフィシャルエアラインパートナーとして全力で貢献するとしている。
発表された内容は以下のとおり。原文のまま掲載する。
新年のご挨拶
新たな年を迎えるにあたり、一言ご挨拶を申し上げます。
はじめに、新型コロナウイルス感染症の流行が続く中、医療従事者をはじめとする多くの方々がこの未曽有の危機を乗り越えるために大変なご努力をされていることに深く敬意を表します。JALグループも大きな影響を受けておりますが、おかげさまでたくさんの皆さまから温かい応援をいただいております。この場を借りまして厚く御礼を申し上げます。
昨年は国内外での移動が大幅に制限された1年でしたが、当社は安全・安心な空の旅をご提供すべく、感染拡大防止策を徹底したうえで、公共交通機関としての役割を果たしてまいりました。ご利用いただいたお客さまには機内でのマスクの着用や空港での検温、手荷物のお預けなどにご協力をいただきまして誠にありがとうございました。
今は海外から日本にお越しになるお客さまの数が大きく減ってしまっていますが、いつまでもこの状況が続くわけではありません。新型コロナウイルス感染症の感染拡大が落ち着きましたら 海外のお客さまにも日本各地の魅力を改めて知っていただき、訪れていただきたい。こうした想いから、私たちJALグループでは地域活性化への取り組みをポストコロナの事業戦略の柱の1つとして位置づけ、取り組みをさらに進化させてまいります。
また、本年は1年延期となった東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会がいよいよ開催される年です。全世界が一致団結してこの危機を乗り越え、明るい希望や感動に包まれた、世界中の人々の記憶に残る素晴らしい大会になるよう、JALはオフィシャルエアラインパートナーとして全力で貢献してまいります。
日頃からのご利用とご愛顧に改めて感謝いたしますとともに、皆さまにとりまして2021年が素晴らしい一年となりますよう心よりお祈り申し上げます。
2021年 元旦
日本航空株式会社
代表取締役社長 赤坂祐二