欧州連合(EU)は、夏の観光シーズンに向けて、EU内で運用する「デジタル・グリーン・パス」を発行するための法案を3月末までに議会に提示する。欧州委員長のウルズラ・フォン・デア・ライエン氏が自身のツイッターで明らかにした。
このデジタル証明書では、ワンチン接種証明、PCR検査結果が登録できるほか、新型コロナウイルスの感染状況なども含まれる予定。フォン・デア・ライエン氏は「デジタル・グリーン・パスの目的は、EU内の国境を徐々に開放していくこと」としたうえで、「データ保護、安全性、プライバシーに配慮する」と強調している。
米ニューヨーク・タイムズ誌は、EUの話として、このシステムの構築と証明書の発行には少なくとも3ヶ月はかかると伝えている。実現にあたって、どのような立法的措置、あるいは技術的課題があるかはまだ明らかでないという。