日本政府観光局(JNTO)によると、2021年6月の訪日外国人旅行者数(推計値)は9300人で、2021年2月以来、4か月ぶりに1万人を下回った。2020年6月の2565人よりは増加したが、コロナ以前の2019年同月と比べると99.7%減(2019年同月の実数:288万41人)で、引き続き低水準の推移が続いている。
地域別でみると、訪日客数の多い順に、中国が2000人、米国が1200人、韓国が800人、インドネシアが500人。
また、航空データOAG社によると、6月に国内主要6空港(成田、関空、羽田、福岡、名古屋、札幌)に到着した国際線の実績合計は、便数が前年比1.2%減の2617便、提供座席数が11.4%増の63万6610席だった。
現在はコロナ感染拡大防止のため、一部例外を除いて国際往来が停止されている。ただしJNTOでは海外の情勢として、欧米豪市場を中心とする一部の国で、ワクチン接種の普及を受けて入国後の行動制限を緩和する動きがあると説明。感染状況の変化とともに、各国の出入国規制や市場動向を注視する必要があるとしている。
訪日外国人数の月次推移と市場別の数値は以下のとおり。