日本政府観光局(JNTO)によると、2021年7月の訪日外国人旅行者数(推計値)は5万1100人となり、前月の9300人の5倍に増加した。東京2020オリンピックが開催された7月は、選手・関係者の入国等があった。しかし、コロナ以前の2019年同月と比べると98.3%減(2019年同月の実数:299万1189人)で、引き続き、低水準の推移が続いている。
地域別でも、東京2020オリンピックの影響がみられた。訪日客数の多い順に、米国が6100人、中国が3900人、英国が3400人、フランスが2500人、ドイツが2200人で、欧米各国がアジア諸地域を上回るケースが多かった。
なお、航空データOAG社によると、7月に国内主要6空港(成田、関空、羽田、福岡、名古屋、札幌)に到着した国際線の実績合計は、便数が前年比6.6%増の2938便、提供座席数が15.6%増の71万6864席。空港別では、成田、羽田、関空への到着便と提供座席数が増加。特に、成田と羽田は到着便の座席数が3割前後の増加となった。
訪日外国人数の月次推移と市場別の数値は以下のとおり。