トリップ・ドットコム・グループ(Trip.com)は、2021年度第3四半期(2021年7月~9月)の営業実績を発表した。それによると、中国国内の自然災害や複数の省で新型コロナウイルス感染者が発生したことが影響し、売上高は前年同期比2%減、前四半期からは9%の減少し53億人民元(約950億円)となった。
部門別では、宿泊施設が前年同期比11%減の22億人民元(約394億円)。同社によると、ステイケーションが引き続き国内市場回復を牽引。省内でのホテル予約が2019年同期比で35%増、地方都市のホテル予約も同60%増となった。
このほか、交通チケットが前年同期比5%減の18億人民元(約323億円)。パッケージツアーが前年同期比20%増の3億9200万人民元(約70億円)。法人旅行が前年同期比20%増の3億3800万人民元(約61億円)。
費用では、営業費用がカスタマーサービスセンター要員の補償が増加したことから前年同期比12%増の12億人民元(約215億円)に増加。商品開発費は前年同期比15%増の23億人民元(約412億円)となった。
第3四半期は最終的に8億4900万人民元(約152億円)の当期損失を計上。前四半期の6億4700万人民元(約116億円)から悪化した。調整後EBITDAも前四半期の9億1600万人民元(約164億円)から5億3700万人民元(約96億円)に減少した。
※人民元円換算は1人民元18円でトラベルボイス編集部が算出