リクルートの「じゃらんリサーチセンター」はこのほど、「じゃらん 日帰り旅行に関する調査」の結果を発表した。調査は全国の20~69歳の3000人を対象に、過去1年(2020年9月~2021年8月)の旅行経験をたずねたもの。
これによると、対象期間に日帰り旅行に行った人の割合は24.4%。年代別では20~30代の若年層の実施率が高く、特に男性20代は4割を超えた(41%)。性別でも男性が29%、女性が20%で、男性の方が日帰り旅行を楽しんだ人が多い。
また、消費金額も若年層ほど高い。全体では「2万円未満」の回答が51%と半数を占めるなか、男性の20~30代は「2万円以上・計」が6割近くに及んだ。
そんな彼らの日帰り旅行のゴールは何か。全体では、「一緒に行く人が楽しめるものにしたい」(65%)、「日常のアレコレから解放されてホッとしたい」(61%)、「温泉、食事を楽しみたい」(61%)が上位であるのに対し、20代男子は「少しでも見知らぬ場所を味わいたい・理解したい」(62%)が1位だった。一方で、「温泉、食事を楽しみたい」は53%で、全体平均を5ポイント以上、下回った。
30代男性のゴールでは、2番目に多い「自分の好きなことや趣味を楽しみたい」(63%)が、全体平均より5ポイント以上多く、特徴的な回答結果だった。20代男性では支持の少なかった「温泉、食事を楽しみたい」は62%で、30代男性には日帰り旅行の十分な魅力になっているようだ。
このほか、日帰り旅行のきっかけは、20代と30代の男性も全体平均同様に、「ある程度の時間ができた」(20代が64%、30代が56%)で最多。ただし、20代男性は「ある程度のお金ができた」(52%)、「知らないエリアだったが特段の準備はしなかった」(47%)が、全体平均よりも10ポイント以上高かった。30代男性は、「特に理由はなくふらっと出かけた」(52%)が全体平均よりも10ポイント以上高いのが特徴的だった。
じゃらんリサーチセンターでは同調査結果に加え、研究員による考察や旅行者タイプの分析などを解説した資料も公開している。