グアム政府観光局からトップ来日、日本人旅行者の復活へ「安心」「安全」をアピール、夏の需要獲得狙う

グアム政府観光局が、観光再開に向けた取り組みを発表する記者会見を実施した。グアム現地からカール・T・Cグティエレス局長兼 CEOら本局スタッフが来日。観光再開に向けた需要喚起策や日本市場への期待を語った。

同局の最新データによると、グアムのワクチン接種率は96%、3回目接種は50%を超えている。これにより、現地では2022年4月19日から屋外のマスク着用義務や集会などでの人数制限などの規制が解除された。グティエレス局長は、「旅行者を迎える準備が整っている」と述べ、日本人旅行者の復活に期待を示した。

カール・T・Cグティエレス局長兼 CEO

今後、グアム政府観光局は、パンデミック後の観光再開に向けて、グアムの観光の魅力とともに「安全」「安心」「清潔」を訴求していく方針だ。現地のホテルやレストランなど観光客の受け入れ施設では、世界ツーリズム協議会(WTTC)の基準にそった安全認証を行い、認証マークを掲示している。

また、今年3月に期間限定で実施していた、日本人向けの帰国時のPCR検査を無料で提供するプログラムを9月までの延長を決定。このプログラムで受けられるPCR検査はオンラインによる事前予約制で、同局と提携する島内クリニックで実施されている。旅行者の「安心」「安全」を提供するため、観光局としては、さらなる延長を目指したい考えだという。

日本市場向けキャンペーンでグアム復活へ

5月からは、グアム旅行の復活のけん引役と位置付けるキャンペーンも実施する。日本人観光客がグアムを訪れるようになり今年で55年となることを記念した「GoGo!グアムキャンペーン」を展開。「55%引き」「55名にプレゼント」など、55の数字にまつわる旅行者へのインセンティブを、現地でも、旅行会社や航空会社のプランでも提供できるように準備を進めている。

また、同局では、昨秋から「たった3時間半で自分を解放できる旅へ#Here We Guam」と題したブランディングキャンペーンを実施してきた。「距離の近さ」「アメリカン(日本から一番近いアメリカ)」「ポジティブ」の3つの意味を込めた情報発信で、コロナ禍の閉そく感のある日常から解放される旅を提案している。

本局から来日したメンバーは、日本の旅行業界関係者らとのミーティングも実施し、夏の送客にポジティブな反応を得たという。旅行者に向けたキャンペーンと、旅行業界との連携で、同局では日本人の旅行シーズンのピークとなる夏の需要獲得に注力する考えだ。


みんなのVOICEこの記事を読んで思った意見や感想を書いてください。

観光産業ニュース「トラベルボイス」編集部から届く

一歩先の未来がみえるメルマガ「今日のヘッドライン」 、もうご登録済みですよね?

もし未だ登録していないなら…