エールフランス航空、来夏は日本路線を増便、羽田は週11便、ファーストクラスも復活へ

エールフランス航空は2022年11月、日本就航70周年を迎えた。これを記念して開催した空港でのイベントにあわせ、エールフランスKLMグループ取締役執行役員副社長のアンリ・ドゥ・ペイルロング氏が来日。日本・韓国 ニューカレドニア支社長ボリス・ダルソー氏とともに記者会見を実施した。日本の水際対策緩和を受けて旅行需要も回復傾向にあり、来夏は日本路線で増便や新プロダクトの投入に踏み切る。

2023年夏スケジュールでは、羽田/パリ線にB777-300ER型機を投入し、現在の週5便から最大11便を運航する予定だ。関西/パリ線は、現行の週3便から週5往復に増便し、最新鋭機のA350型機を投入する。成田線は週3往復を維持する。

ダルソー支社長は日本路線について「現時点では羽田線を要望する声が多い」と話し、ニューカレドニアへの乗り継ぎ需要と貨物が中心となる成田線の増便は「今後の日本の海外渡航需要を見て考えていきたい」との見解を示した。

羽田線のB777-300ER型では、ファーストクラス「ラ・プルミエール」(4席)を復活させる。同社がファーストクラスを投入する路線は限られており、ダルソー支社長は「堅調な成長が見込める市場」と評価している。新たなビジネスクラス席(48席)は、全長2メートルのフルフラット座席で、すべての旅客が通路に直接アクセス可能、個室に近いスライドドア付きのプライバシーを保つことができる空間となっている。

こうした増便とプロダクト強化とあわせ、同社ではサステナブルへの取り組みも引き続き強化していく方針。環境負荷の低い新機材の投入やSAF(持続可能な航空燃料)の活用により、2030年までに旅客キロあたりのCO2排出量50%削減、その先の長期的目標として2050年の実質ゼロエミッションを目指す。

就航当時のポスターなど、日本就航70周年の装飾が置かれた記者会見の会場。

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