JALグループは、2023年3月期第3四半期連結業績(2022年4月1日~12月31日)を発表した。国際線では各国政府による出入国に関する規制緩和によって国内外において人々の自由な往来が再開し、国内線では行動制限がなく、全国旅行支援の追い風もあったことから、売上収益は前年同期比101.7%増の1兆1127億円となり、EBITも前年同期の1833億円の赤字から347億円に改善。当期利益は前年同期の1283億円の赤字から163億円の黒字に転換した。
売上収益のうちフルサービスキャリアの国際旅客収入は、前年同期比509.7%増の2871億円、国内旅客収入は同92.7%増の3555億円、貨物郵便収入は同13.9%増の1834億円となった。また、ZIP AIRおよびスプリング・ジャパンのLCC収入も前年同期の18億円から201億円に大幅に増加した。
2022年3月期の通期連結業績予想については、国内旅客の需要が伸び悩み、貨物郵便で単価が想定を下回る見込みから、前回予想から下方修正。国際旅客収入は前回予想を30億円上回る4070億円と上方修正したものの、国内旅客収入は前回の4710億円から4450億円、貨物郵便収入は2380億円から2270億円に修正。全体の売上収益は1.4兆円から1.36兆円に減る見込み。