ANA、売上7割増で黒字化、国際線旅客収入は約6倍に、通期予測も上方修正 ―2023年3月期第3四半期

ANAホールディングスは、2023年3月期第3四半期決算を取りまとた。売上を伸ばすとともに、コスト管理を徹底したことで、第2四半期に続き、営業利益、経常利益、純利益のすべてにおいて黒字を確保した。これを受けて、通期の業績予想の上方修正も行なった。

第3四半期の売上高は前年同期比70.5%増の1兆2586億円。営業利益は989億円、経常利益は923億円、純利益は626億円となり、いずれも前年同期の赤字から黒字化を達成した。

航空事業の売上高は前年同期の6384億円から1兆1340億円に大幅に増加。国際線旅客では、各国の入国制限の緩和により北米/アジア間の接続需要や日本発のビジネス需要が堅調に推移したことに加えて、日本の水際対策が緩和され、10月以降訪日需要が回復し始めたことから、旅客数は前年同期比約5倍の282万人、旅客収入は同約6倍の2903億円となった。

国内線旅客では、第8波の影響も限定的で、需要が着実に増加。10月以降は全国旅行支援によりレジャー需要が喚起されたこともあり、旅客数は同88.4%増の2487万人、旅客収入は同89.9%増の3921億円となった。

LCC事業ではピーチ(Peach Aviation)も旅客数、収入とも大幅に増加。旅客数は同92.1%増の561万人、旅客収入は同152.5%増の629億円となった。

同社は、2023年3月期通期の業績予想について、売上高は前回予想の1.7兆円から1.71兆円、営業利益は650億円から950億円、経常利益は550億円から850億円、純利益は400億円から600億円にそれぞれ上方修正した。

みんなのVOICEこの記事を読んで思った意見や感想を書いてください。

観光産業ニュース「トラベルボイス」編集部から届く

一歩先の未来がみえるメルマガ「今日のヘッドライン」 、もうご登録済みですよね?

もし未だ登録していないなら…