ナビタイムジャパンは、訪日外国人客向けのナビゲーションアプリ「Japan Travel by NAVITIME」の利用状況から、欧米人客に人気の地域の分析結果を発表した。コロナ前(2019年3~7月)とコロナ後(2023年3~7月)を比較し、米国、イギリス、ドイツ、フランス、スペイン、イタリアの観光客から人気急上昇している市町村を調べたもの。
これによると、米国は茨城県坂東市が2019年対比で93倍、イギリスは秋田県小坂町が25倍、ドイツは宮城県石巻市が14倍、フランスは愛知県長久手市が45倍、スペインは新潟県長岡市が8倍、イタリアは群馬県草津町が9倍となった。
なかでも愛知県長久手市は、イギリス、ドイツ、フランス、スペインの上昇率トップ10内にランクイン。2022年11月にオープンしたジブリパークの影響が大きいと見られる。フランスの45倍のほか、イギリスも2019年対比13.3倍、ドイツは8倍、スペインは5.2倍だった。
また、フランス、スペイン、イタリアの3カ国で群馬県草津市の人気も急上昇している。同社は、「これまで躊躇されがちだった温泉に入ることを受け入れ、浴衣を着る非日常の体験などへの関心が広がっている」などと分析している。