観光庁は、国内の主要旅行業者43社・グループの2023年8月の旅行取扱状況(速報)を発表した。2019年比では、海外旅行および外国人旅行は先月と比較すると多少の増減はあるものの、ほぼ横ばいの状況。国内旅行は台風の影響で減少した。
総取扱額は2019年同月比34.2%減の3178億4354万円。大半を占める国内旅行は同27.2%減の1916億9211万円で、7月の17%減よりも悪化。海外旅行は同44.4%減の1118億8290万円、日本の旅行会社によるインバウンドは同21%減の142億6855万円だった。
旅行商品ブランド(募集型企画旅行/いわゆるパッケージツアー)の合計は、取扱額が同47.9%減の880億1294万円、取扱人数が同39.4%減の199万1590人。国内旅行は取扱額が同35%減の761億4705万円、取扱人数が同36%減の195万2289人、海外旅行は取扱額が同77.1%減の117億5617万円、取扱人数が同83.4%減の3万3814人と低調な状況が続いた。
また、主要各社・グループの8月の総取扱額を2019年同月比でみると、トップ5はJTB6社が同34.7%減の1152億2072万円。エイチ・アイ・エス(HIS)6社は、海外旅行が同28.4%減まで回復したことから、合計では同28.9%減の410億4012万円となった。日本旅行4社は同24.1%減の320億4075万円、過大請求が明るみになったKNT-CTホールディングス4社は同43.1%減の258億4097万円、阪急交通社2社が同23.2%減の199億2470万円。