無自覚なワーケーション経験者が多数、職場に伝えない「隠れワーケーション」も少なからず

認知度が高いにもかかわらず、その言葉が多義的すぎるゆえに企業の導入が足踏み状態にある「ワーケーション」。 旅先でのテレワークの延長として注目されているのが「旅先テレワーク」だが、経験者のうち、無自覚で実施していた人が多い調査結果が発表された。

これは、パーソル総合研究所が実施した「ワーケーションに関する定量調査の結果」で発表されたもの。同調査で、観光庁のワーケーションの定義に基づく「日常の生活圏外の場所で仕事と自分の時間を過ごした」と回答した人は全体の17.4%だったが、そのうち「ワーケーションをした経験がある」と回答したのは25.9%。残りの約75%は、無自覚でワーケーションをしていた。

また、ワーケーション経験者(無自覚含む)のうち、14.1%は他のメンバーに隠してワーケーションをしていたことも判明した。「隠してはいないが、伝えていなかった」人も23.9%存在しており、ワーケーション経験者の4割近くが、積極的に他のメンバーに伝えていないことも明らかになった。

ワーケーション経験者のうち、ワーケーションであることを認識して実施していた人は約25%。多くが自覚なしでワーケーションをしていた

同じ職場のチームに隠したり、あえて話さないでワーケーションをする人も

同調査の対象は、勤務先従業員の数が10人以上の20~69歳の男女就業者。スクリーニング調査を経て、ワーケーションの経験者と未経験者それぞれ1000人に本調査をした。調査対象期間は、2023年6月5日 ~13日。

なお、旅先でテレワークする「ワーケーション」については、政府が地方創生の切り札とし、地方自治体でも期待しているところ。内閣府では「地方創生テレワーク」サイトを開設し、普及促進をしている。

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