ホテル・旅館業の「仕入価格が上昇」は96%、「価格引き上げ」は7割、「価格据え置き」が3割

日本政策金融公庫はこのほど実施した「価格動向に関するアンケート調査」の結果を公表した。飲食業やホテル・旅館業ほか、生活衛生営業をおこなう3290企業を対象に実施したもの。

その結果、「仕入価格が前年に比べて上昇した」との回答は、ホテル・旅館業が最多(96.2%)、次いで飲食業(92.9%)、食肉・食鳥肉販売業(91.9%)と続いた。また、その影響についてホテル・旅館業では「かなり影響がある」(44.9%)、「ある程度影響がある」(51.7%))と9割以上が経営悪化への懸念を示した。

一方、販売価格の推移では、ホテル・旅館業の7割が「前年に比べて販売価格を引き上げた」(70.5%)ものの、3割は「据え置いた」(29.0%)状況も明らかになっている。引き上げの理由としては、「仕入価格上昇分の転嫁」(78.3%)に続き、「人件費の増加」(54.3%)、「人件費以外の経費の増加」(52.7%)、「商品・サービスの付加価値の向上」(31.0%)が多かった。

さらに、今後1年間の見通しとして、「仕入価格が上昇する」との回答もホテル・旅館業が最多(91.3%)、次いでクリーニング業(90.0%)、飲食業(88.2%)が続く。今後1年間の販売価格の見通しでは、ホテル・旅館業の半数以上が「引き上げる」(55.7%)と回答、次いで「据え置く」(43.7%)、「引き下げる」(0.5%)との結果となっている。

仕入価格の動向:発表資料より

販売価格引き上げの理由:発表資料より

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