2024年のドバイ国際空港の利用者が過去最多の9230万人となった。旅客数、航空機発着ともキャパシティが満杯状態になっていることから、ドバイ首長国は、約350億ドル(約5.4兆円)の費用を投じ、ドバイ南部のアル・マクトゥーム国際空港に新旅客ターミナルを建設。ドバイ国際空港の機能を2032年までに移転する計画だ。
アル・マクトゥーム国際空港は2010年に開業。現在は、貨物機やプライベートジェットが発着しているほか、2年に1度ドバイ航空ショーも開催されている。
改修後のアル・マクトゥーム国際空港は、ドバイ国際空港の5倍の規模となり、400ヶ所のゲートと5本の並行滑走路を整備。年間の受け入れ可能旅客数は最大2億6000万人になる予定だという。
ドバイ空港のポール・グリフィスCEOは、新空港について、「よく設計された鉄道駅のようなものになる。空港に到着してゲートを通過すれば、すぐにくつろげるような空間にする。滞在時間が増え、それが空港の収入につながり、さらなる改修費用に充てられるだろう」とコメントしている。
2024年にドバイ国際空港を最も多く利用者したのはインドからの旅客で約1200万人。サウジアラビアの760万人、英国の620万人が続いた。現在、ドバイ国際空港とアル・マクトゥーム国際空港を合わせて、106社が世界107か国272都市に就航している。
※ドル円換算は1ドル155円でトラベルボイス編集部が算出
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