JTBは2022年10月1日から、沖縄県でレンタカー車中での観光レコメンドによる事故削減や交通渋滞の緩和、分散周遊による地域活性化を目指す実証実験(ステップ2)を開始する。2021年12月から実施している実証実験(ステップ1)でのデータや、JTBが蓄積している観光データを連携させ、沖縄県での観光・交通課題やコロナ前後の観光客の動向について、琉球大学および東京大学と検証を進める。
ステップ1では、矢崎総業の車載タブレット用アプリの活用とインセンティブ供与などにより、危険度の高い8つの交差点への近接時に警告を実施。これにより、速度超過や急発進、急加速、急減速の発生頻度が実証前と比較し、約5割~8割減少した。ピーク速度減少等の効果もあったという。
ステップ2では、トヨタ自動車のコネクティッドサービス「T-Connect」によるデータ分析を活用し、レンタカーの運転特性の把握と事故が発生しやすい場所の注意喚起箇所を追加するほか、訪日外国人向けの多言語化も推進。観光情報の提供で分散周遊を促す。産学官で事故削減・観光振興策を検討し、地域課題解決に取り組む予定だ。
なお、今回の取り組みはSDGsの目標のうち、「3:すべての人に健康と福祉を」「8:働き甲斐も経済成長も」「17:パートナーシップで目標を達成しよう」に関連するという。