航空会社のサステナビリティ度を比較分析、CO2総排出量トップはアメリカン航空、2019年比では70%に抑制

航空業界に関する情報、分析、データを提供する研究機関CAPA(Centre for Aviation)は、二酸化炭素削減戦略を提供するEnvest Globalと共同で2022年版「エアライン・サステナビリティ・ベンチマーク・レポート」を発表した。

このレポートは、さまざまな二酸化炭素排出指標をもとに、公開されているデータポイントを活用しながら、独立した評価を行うシステムを用いている。

このシステムに基づいて世界の航空会社100社のサステナビリティパフォーマンスを評価。二酸化炭素排出については、他社との比較で測定されている。

それによると、2021年に最も排出量が多かった航空会社はアメリカン航空で約3000万トン(TCO2e)。ただ、2019年比では70%に抑えられている。次いでデルタ航空、ユナイテッド航空と米国系航空会社が続いた。

また、旅客輸送の実績を示すRPK(revenue passenger kilometers/有償旅客数×輸送距離)あたりの排出量が最も多かったのはシンガポール拠点のLCCスクートで、100万RPKあたり約400トン(TCO2e)。チャイナエアライン、エバー航空、タイ国際航空などアジアの航空会社が上位を占めた。総排出量で上位だった米国3社は、それぞれ100トン(TCO2e)前後に抑えられた。

2021年の航空会社別総排出量と2019年比(報道資料より)

航空会社別100万RPKあたりの排出量(報道資料より)

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