Hotels.comが、エクスペディアグループが日本を含む18カ国・地域の2万4000名を対象に実施した「2023年の旅行に関する国際意識調査」をもとに、日本の旅行者の2023年旅行・ホテルのトレンド予測を発表した。ウェルネストラベルと手ごろな価格で付加価値のあるホテルがトレンドになるとみている。
ミレニアル世代が高い関心
近年、心と身体を癒すウェルネストラベルは世界中で注目されている。調査では、日本の旅行者の47%が「2023年の次の旅行は『ウェルネス』&『リトリート』にプライオリティを置きたい」と回答。また、ウェルネスを目的とした過ごし方に前向きであると回答した世界の旅行者の約半数がミレニアル世代(25~34歳)だった。
日本では、2023年に最も行ってみたい旅行中のウェルネスアクティビティについて、約3割が「スポーツやフィットネス(ヨガやヨットツアーなど)」と回答したが、「わからない」(28%)が続いた。興味は高いものの、まだはっきりとした認識が広がっていないこともうかがえる。
また、ホテルのウェルネス要素について質問したところ、日本ではルームマッサージが1位で、次いでスパ・温泉やウェルネスにつながる食事(健康食・デトックス食)が好まれるなど、ホテル滞在中に経験できるサービスを重要視している。世界ではホテル内のプールやスパなど、ホテル内の施設が重要視されている。
日本人は星へのこだわり低い?
また、日本ではホテル選びの際にホテルの星の数を重要視すると回答した人が59%。世界17カ国・地域の平均値75%と比べると低く、日本では星の数が必ずしもホテル選びの重要な要素ではなくなってきている。
また、2023年のホテル選択において「今までよりもコストパフォーマンスの良さを気にする」と答えた日本の旅行者が55%を占め、次いで「朝食付き、スパ利用券付きなど、付加価値のあるホテルを予約したいと思う」と回答した人が34%と、手頃な価格で付加価値のあるホテルに注目が集まっていくことが予測できる。
調査は2022年9月22日~10月14日に実施。日本、アメリカ、イギリス、オーストラリア、カナダ、韓国、シンガポール、スイス、スウェーデン、デンマーク、ドイツ、ニュージーランド、ノルウェー、フィンランド、フランス、香港、メキシコの2万4000名から回答を得た(日本のサンプル数1000名)。