通販事業のジャパネットは、2023年3月に旅行事業を行う新会社「ジャパネットツーリズム(Japanet Tourism)」を設立した。これまでクルーズ販売を行ってきたジャパネットサービスイノベーション社から旅行事業を独立させ、「旅のジャパネットブランド」を展開する。
新会社では、旅行事業の取り扱い領域を拡大。クルーズでは、従来のカジュアル船に加えて、新たにラグジュアリー船のチャーターも販売する。また、航空券と宿をセットにしたツアーなど国内旅行の販売も開始する計画。現在、新会社は第1種旅行業の登録申請中で、登録後は本格的に旅行事業を展開する考えだ。
ラグジュアリ―船のチャーターでは、全客室がスイート仕様で小型船を中心に運航するシルバーシー社と連携。2024年春に「シルバームーン」をチャーターし、約300室を1室300万円で販売を予定している。また、従来から販売をしてきたMSCベリッシマのチャーター(5万3000人乗船予定)は、2023年に13回実施する計画。2024年はリピーター向けの行程を計画している。
国内旅行では、JAL、スターフライヤーと連携。同社が厳選した宿やツアーとして、販売を行う。ウェブサイトやカタログでの別ブランド展開やBSジャパネットでの番組連携も予定しているという。
このほか、新会社では、同社グループが地域創生事業として推進している「長崎スタジアムシティ」に関わる現地ツアーや移動手配も行う。同社グループでは、長崎プロサッカーチーム V・ファーレン長崎の新たな本拠地となるスタジアムを中心に、オフィス・商業施設・ホテル・マンションなどのまちづくりを進めており、新会社が旅行事業に関わる分野の役割を担うことになる。
なお、新会社ジャパネットツーリズムの代表取締役には、ジャパネットサービスイノベーション代表取締役社長の茨木智設氏が就任。資本金は5000万円。