ANA、CO2排出量削減目標を前倒し、2030年度で2019年度比10%以上削減へ、SAF置き換えを中期目標に

ANAホールディングスは、第41回国際民間航空機関(ICAO)総会での国際航空のCO2削減に関する目標水準が見直しされたことを受けて、 2030年度の中期環境目標および2050年度までのカーボンニュートラル実現に向けたトランジション戦略の見直しを行った。

これまで、2030年度の 「ANAグループ中期環境目標」として国内線・国際線で合計の実質CO2排出量を2019年度を下回るとする目標を掲げていたが、新たに2019年度比10%以上削減する目標へ変更する。

また、持続可能な航空燃料(SAF)について、「2030年度までに消費燃料の10%以上をSAFへ置き換える」方針を掲げていたが、新たにそれを「ANA グループ中期環境目標」 として設定する。

合わせて、トランジション戦略の見直し、2024年度以降のシナリオを変更。運航上の改善・航空機などの技術革新、SAFの活用、排出権取引制度の活用、ネガティブエミッション技術の活用の4つの戦略的アプローチで取り組みを進めていく。