アムステルダム市、来年から宿泊税を値上げ、12.5%に、オーバーツーリズム対策の一環で

写真:dpa(ロイター通信)

オランダ・アムステルダム市は、2024年から宿泊税を現在の7%から12.5%に引き上げる。オーバーツーリズム対策として実施されるもの。近年では、人口約100万人の同市に年間1500万人から2000万人の観光客が押し寄せ、オーバーツーリズムが深刻な社会問題となっている。

アムステルダムの平均宿泊料金は1人当たり175ユーロ(約2万8000円)。これを基にすると、宿泊税は1泊当たり15.25ユーロ(約2400円)から21.80ユーロ(約3500円)に引き上げられることになる。

旅行ウェブサイトのロンリープラネットによると、バルセロナの観光税は1人1日当たり平均約2.25ユーロ(約360円)、パリの宿泊税は1人1泊あたり約4ユーロ(約640円)。それに比べると、アムステルダムは破格の高さだ。

オランダでは2022年に各都市の首長が、「パブをハシゴし、乱痴気騒ぎを引き起こす、いわゆるバチュラーパーティーと戦う」と宣言。この時点で増税は予想されていた。また、中心部の一部のバーやクラブの閉店時間を早めたり、路上での大麻喫煙を部分的に禁止したりすることも検討していた。

2023年初頭からは、英国からの男性グループの観光客に対して、いわゆる「Stay Away (こっちに来るな)」キャンペーンを展開している。

※ユーロ円換算は1ユーロ159円でトラベルボイスが算出

※本記事は、ロイター通信との正規契約に基づいて、トラベルボイス編集部が翻訳・編集しました。

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