観光庁は、国内の主要旅行業者43社・グループの2023年9月の旅行取扱状況(速報)を発表した。2019年比では、先月と比較すると海外旅行および日本の旅行会社が取り扱う外国人旅行は、ほぼ横ばい。国内旅行は増加したが、2019年比で2割減の水準にとどまった。
総取扱額は2019年同月比26.9%減の3160億1587万円。大半を占める国内旅行は同17.5%減の1949億1848万円で、8月の同27%減から改善した。海外旅行は同40.4%減の1033億6506万円、外国人旅行は同20.9%減の177億3234万円だった。
旅行商品ブランド(募集型企画旅行/いわゆるパッケージツアー)の合計は、取扱額が同41.9%減の687億4818万円、取扱人数が同32%減の168万6991人。国内旅行は取扱額が同27.7%減の585億4205万円、取扱人数が同28.1%減の164万8238人、海外旅行は取扱額が同72.8%減の100億2867万円、取扱人数が同80.7%減の2万9534人と低調な状況が続いた。とりわけ、海外パッケージツアーが低調で、コロナ禍を経て個人旅行へのシフトが顕著にみられる。
また、主要各社・グループの9月の総取扱額を2019年同月比でみると、トップ5はJTB6社が同23%減の1102億5242万円、日本旅行4社が同16.7%減の340億8064万円、エイチ・アイ・エス(HIS)6社が同29.7%減の313億218万円、KNT-CTホールディングス4社が同32.5%減の292億6584万円、阪急交通社2社が同27.4%減の247億6334万円。