【図解】訪日外国人数、ついに単月比が2019年超え、年間2000万人まであと一歩、2023年10月は252万人 - 日本政府観光局(速報)

日本政府観光局(JNTO)によると、2023年10月の訪日外国人旅行者数(推計値)は251万6500人で、2019年比0.8%増(2019年実数:249万6568人)となり、コロナ後で初めて2019年の実数を上回った。1月からの累計は1989万1100人(2019年比26.1%減)で、年間2000万人はもちろん、2500万人到達も視野に入ってきた。

訪日外客数を地域別でみると、多い順に、韓国が63万1100人(2019年比219.9%増)、台湾が41万3701人(同2.7%増)、中国が25万6300人(同64.9%減)、米国が21万1900人(同38.2%増)、香港が17万9300人(同0.7%減)。トップ5市場は中国を除き、コロナ前を上回った。中国は大型連休の国慶節(9月29日~10月6日)があったが、回復傾向に大きな変動はなかった。また、韓国の2019年比率の数値が大きいのは、2019年7月以降、日韓情勢によって観光からの訪日旅行を控える動きがあったことが影響している。

全体を押し上げたのは、東南アジアと、米国や豪州(6万2000人/同20.2%増)、ドイツ(3万900人/同17.6%増)など欧米豪地域の好調な推移だ。また、23市場中14市場が10月として過去最高となったほか、カナダ(5万1700人/同37.3%増)、メキシコ(1万2500人/69.3%増)、ドイツでは、単月の過去最高を更新した。

航空データOAG社のデータによると、2023年10月に国内主要空港(成田、関空、羽田、福岡、名古屋、札幌)に到着した国際線の便数は2019年比19.2%減の1万7250便(4092便減)。座席数は18.6%減の405万9563席(92万5515席減)で、回復傾向が続いている。空港別では、羽田空港が便数(17.5%増の4247便)、席数(11.3%増の104万542席)、福岡空港が便数(9.7%増の1677便)、席数(11.9%増の35万2227席)で、いずれもコロナ前の実績を超えた。

訪日外国人数の月次推移と市場別の数値は以下のとおり。

※本グラフはコピー&ペーストで自由に転載可

JNTO資料(対2019年比)より

JNTO資料(対2022年比)より

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