楽園・ハワイに、賑わいが戻っている。すでに米国本土からは多くの観光客が訪れているが、今年の夏休み期間は観光目的の海外旅行が解禁になった日本人旅行者が、3年ぶりにバカンスを楽しむ姿も目立った。
そんなハワイで注目すべき変化が、コロナ禍を経て豊かな自然が浄化され、ビーチリゾートとしての輝きを増したこと。交通の変化もその1つだ。環境に負荷をかけない、サステナブルな移動手段としてレンタサイクル“Biki(ビキ)”を乗りこなし、颯爽とホノルル観光を楽しむ新しい旅のスタイルが、個人旅行者を中心に注目を集めている。
サステナブルなハワイ移動手段
人気観光都市ゆえに、慢性的な交通渋滞が起こっているハワイのホノルル。トロリーバスやシャトルバス、レンタカーに加え、新たな移動手段として個人旅行者の利用が増えているのが、バイクシェア「Biki」のレンタルサイクルである。
ダイヤモンドヘッドからワイキキ、アラモアナ、ダウンタウン、チャイナタウンまでの主要市街地には、約130カ所の停留所(自転車の貸し/借り場所となるポート)と1300台の自転車が設置されており、利用者は好きな時に乗り降りが可能だ。
2017年にハワイでのサービスが開始されると、通勤や通学で利用するロコを中心に人気に火が付き、翌年の2018年には、利用回数が年間100万回を超えた。Bikiの日本公式代理店であるテレコムスクエアによると、利用者の65%はハワイ在住者だが、残り35%はそれ以外の利用者で、旅行者が観光に利用していることがうかがえる。
ハワイの爽やかな風を全身で感じながら、スイッと環境に優しい観光ができるのが、Bikiを利用する最大の魅力。キラキラ輝く太陽と、真っ青の空と海と風を感じて走る自転車は格別だ。これまで空白になりがちだった移動時間も、Bikiの利用で楽しいアトラクションになる。
自転車で一歩足を延ばした先には、本場のハワイが息づいている。ロコたちに混ざって安くて美味しいレストランで食事をしたり、ファーマーズマーケットに出かけて日本では味わえないフルーツに挑戦してみたり。海外旅行の経験が豊富で、現地での情報収集にも長けたアクティブな旅行者や、現地のディープな体験を求める本物志向の旅行者などを中心に、フリープランのツアーや手配旅行でハワイを訪れる個人旅行者には、ぜひ勧めたい移動手段である。
Bikiの利用方法
Bikiの利用は簡単。現地で一時利用をする場合は、Bikiステーションのキオスクにあるタッチパネルで、30分4.5ドル、300分30ドルなどのプランを選び、クレジットカードをスワイプすれば手続きが終了。タッチスクリーンは日本語にも対応しており、規約を確認しながらレンタルすることができる。決済すると乗車コードが発行され、借りたい自転車にコードを打ち込めば新しい旅の始まりだ。
さらに、日本からの旅行なら、日本公式代理店のテレコムスクエアが開発したオリジナル商品「Bikiカード」を準備し、利用するのが便利。ロコの通勤や通学用に販売されていた1カ月単位のプリペイドカードを、日本人旅行者がより簡単に、安心して利用できるよう、アレンジしたものだ。
現地での通常の手続きでは、乗車時に現地のキオスクでクレジットカード精算が必要だが、「Bikiカード」では事前にクレジットカード情報を登録。それにより、道端でクレジットカードを取り出す不安や、キオスクから出てきた紙を見ながらスタンドでコードを手入力するといった手間を省き、ただ乗りたい自転車のスタンドにカードを差すだけでスムーズに利用できるようにした。料金は使用分だけ課金されるので、無駄なく、安心して利用できるのもポイントだ。
さらにテレコムスクエアでは、Bikiで訪れやすいおすすめスポットを提案する専用コミュニティサイトも開設。Bikiを利用した観光の魅力も訴求している。
現地の交通ルールには注意
Bikiカードで簡単に利用できるとはいえ、注意したいのは現地の交通ルール。ハワイでも自転車は軽車両であり、自動車と同じ交通規則が適用されることになる。
例えば、走行時は自動車と同じ右側走行で、基本的にバイクレーンや車道を使う。歩道は走行禁止の場所が多く、歩道を行く必要がある時は自転車から降り、歩行者として押していくことになる。当然、進入禁止や一方通行などの道路標識も遵守しなければならない。そして、飲酒運転は日本と同様に厳禁だ。犯罪として取り扱われることになる。
日本と違うルールとして気を付けたいのは、赤信号でも右折時は進行できること。このほかBikiを勧める際には、同行者と走行する場合、横並びでなく、縦一列となるなど、安全走行のためのマナーも伝えていきたい。
現地に敬意を払い、未来にバトンをつなぐ旅行を推進
コロナ禍を経て、現地ではハワイの美しさの再認識と恵まれた環境への感謝を強め、よりサステナブルなライフスタイルへの意識が高まっている。これに呼応するように、ハワイ州観光局(HTA)は「マラマ・ハワイ」をスローガンに、訪問地を敬いながら観光を楽しむことを促す取り組みを開始している。
ハワイでは、かねてからオーバーツーリズムが課題となっていたが、パンデミックで旅行者の足が止まったこと、そして人々の観光に対する価値観が変わったことにより、次世代に残したい自然や文化をどう守っていくか、サステナブルな観光を重視した議論が進められているところだ。
透明度が増したハナウマ湾やダイヤモンドヘッドなど、人気観光地では観光客の事前予約システムを導入し、環境保全に取り組んでいる。そして、ワイキキ中心部の渋滞しがちな交通も大きな課題だ。そのようななか、自転車のシェアリング“Biki”は、コロナ禍で密を回避するとともに、排ガス削減につながる地球に優しい新たな交通手段として、現地も期待している。
日本公式代理店のテレコムスクエアも、サステナブルな旅行の推進に寄与していきたい考えだ。旅行先での体験を素晴らしいものにするのは、その地域に住む人々が愛しみ、先祖代々、大切に守ってきた自然や歴史、文化。だからこそ、その1つ1つを尊重し、100年後の旅行者にも同じような体験ができるようにバトンをつなぐことが、当世の観光産業に求められている。テレコムスクエアではこの考えのもと、サステナブルな取り組みに貢献することを目指している。
その一環として先ごろ、テレコムスクエアは「ハワイ旅行応援キャンペーン」を開始した。ハワイ渡航時に海外Wi-Fi自動レンタルサービス「WiFiBOX」を利用する先着801名に、15分のBikiカードを無料で提供する。Bikiがハワイ州観光局の「マラマ・ハワイ」の取り組みに貢献度の高い移動手段であることから、キャンペーンのノベルティに選んだという。実施期間は、10月31日まで。
広告:テレコムスクエア
商品名:Biki
問い合わせ先:info@telecomsquare.co.jp
記事:トラベルボイス企画部