日本旅行、店舗縮小で役目終えたスタッフ制服を再活用、旅の思い伝えるコースターに

日本旅行の店舗スタッフの制服が、オリジナルコースターとして生まれ変わった。コロナ禍で店頭の旅行販売が対面型からオンライン型へ急速にシフトしたなか、同社は各地でリアル店舗の出店規模を縮小。役目を終えた約1トンに及ぶ約1000着の制服をグループ全体で回収し、約7000個のオリジナルコースターとして再資源化した。

製作したコースターは、各地域での顧客との接点としてSDGsの社会的啓蒙、各地で処理に困っている不要製品の再資源化への橋渡しなどを担う。創造的再利用とも呼ばれるアップサイクルの仕組みを活用し、役目を終えた製品をより良い品質と環境価値の新しい材料または製品にアップグレードすることで役立てる。

スタッフたちの制服は、新たな素材「PANECO」に再資源化。「PANECO」は、廃棄衣料繊維を原料としたサステナブルなボードで、さまざまな製品をつくることが可能だという。実際に制服を着用していたスタッフからは、「私たちが大切にしてきた制服にはスタッフそれぞれの思い入れがある。お客様への感謝の想いが込められた制服がオリジナルコースターとして生まれ変わり、少しでも社会の役に立てることがうれしい」といった声が上がっている。


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