近畿日本ツーリストの過大請求問題、社員3名が詐欺容疑で逮捕、東大阪市のワクチン業務受託で

KNT-CTホールディングスは2023年6月15日、新型コロナウイルスのワクチン接種業務に関する過大請求事案について、子会社である近畿日本ツーリストの社員が詐欺の容疑で大阪府警に逮捕されたことを明らかにした。

逮捕されたのは、近畿日本ツーリスト関西法人MICE支店の社員3人。東大阪市から請け負ったワクチン接種のコールセンター業務で、日によって約定した席数を下回る数で委託先に再委託していたにもかかわらず、東大阪市に対しては、約定していた席数を基準に報酬を請求していた。同社広報によると、5月時点の調査による東大阪市の同案件に対する過大請求額は1億5300万円。

KNT-CTホールディングスおよび近畿日本ツーリストは、「これまで警察の捜査に全面的に協力してまいりましたが、今後も引き続き、捜査に協力してまいります。株主・投資家の皆様をはじめとする関係者の皆様方には、多大なご迷惑とご心配をおかけしておりますことを深くお詫び申しあげます」とコメントした。

なお、同社の社内調査によると、過大請求およびその疑義がある事案は80自治体に広がり、最大14億7000万円に上るとみられる。

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