観光庁が発表した宿泊旅行統計調査によると、2024年1月(第1次速報)の延べ宿泊者数は、前年同月比21.2%増の4788万人泊で、2019年同月比では12.2%増となった。日本人が2019年同月比で7.6%増の3601万人泊、外国人は同28.9%増の1187万人泊で、ともに5カ月連続で2019年を超えた。
なお、2024年1月の調査では、能登半島地震の影響により、石川県七尾市、輪島市、珠洲市、羽咋市、志賀町、宝達志水町、中能登町、穴水町及び能登町を調査対象から除いている。
2024年1月の客室稼働率は51.7%。2019年同月との比較では2.3ポイント減だった。施設タイプ別では、旅館が29.7%、リゾートホテル47.0%、ビジネスホテル63.1%、シティホテル63.4%、簡易宿所20.6%。
外国人延べ宿泊者数、12月に最も増えたのは大分県
2023年12月(第2次速報)の外国人延べ宿泊者数は1230万人で、12月としては調査開始以来最高を記録。ただ、三大都市圏と地方部を2019年同月比で比較すると、それぞれ48.9%増、9.5%増と大きな差がある
外国人述べ宿泊者数を都道府県別でみると、2019年同月比で最も伸びたのは大分県で113.4%増。このほか、福島県(38.3%増)、東京都(73.9%増)、石川県(47.6%増)、大阪府(53.3%増)、愛媛県(57.5%)、福岡県(90%増)などで大きく伸びた。
2023年12月の国籍(出身地)別の外国人延べ宿泊者数は、1位が韓国(160.1万人)、2位が中国(133.6万人)、3位が台湾(127.9万人)、4位が米国(86.8万人)、5位がシンガホール(77.1万人)。上位5カ国・地域で全体の57.9%を占めた。2019年同月比の伸び率を見ると、最も伸びたのは韓国で295.6%増。このほか、米国(60.7%増)、オーストラリア(55.9%増)、シンガポール(43.5%増)などの増加率が高くなった。