高知県「仁淀(によど)ブルー」の聖地で、混雑緩和の環境整備が完了、AIによる駐車スペース検知や新遊歩道の整備など

「仁淀(によど)ブルー」として、急速に人気が高まっている高知県吾川郡いの町の「にこ淵」周辺エリアで、混雑緩和に向けた環境整備がこのほど完了した。この取り組みは、観光庁の「オーバーツーリズムの未然防止・抑制による持続可能な観光推進事業」に採択されたもの。いの町、程野地区自然美化維持協議会、NTTコミュニケーションズの3者が進めてきた。

この事業では、観光客に対するアンケートから、不満が多かった遊歩道、駐車場、トイレなどで整備を行うとともに、情報提供をするためのサイネージを整備。また、地域の飲食店などとも連携し、屋台キットを活用した観光客の分散と地域周遊を促す取り組みの実証も行った。

遊歩道の整備では、なだらかな新たな遊歩道を整備するとともに、遊歩道の途中で、にこ淵を見ることができるビューポイントを設置。高齢者など体力に不安がある人に配慮した整備を実施した。

勾配の緩やかな遊歩道を整備(報道資料より)トイレについては、男性用・女性用に加えて、バリアフリートイレを備えた公衆トイレを整備。

駐車スペースの情報提供では、にこ淵へ向かう道路の途中にLEDビジョンを設置し駐車スペースの位置や空き情報を表示するシステムを構築。5カ所の駐車スペースに設置した3台のカメラで全体の状況を把握し、駐車されている車両の台数をAIで解析することで空きスペースを検知できるようにした。

このほか、にこ淵の歴史やマナーなどを掲示するとともに、地域内の周遊を促すため、地域のカフェなどの情報を提供するサイネージを設置した。

2025年度以降は、AIカメラによる車両流入データのさらなる分析や渋滞予測の提供などを実施していく。

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