訪日外国人の旅行消費額(速報)、1人あたり支出は英国がトップで36万円 ― 2023年4月から6月

観光庁の訪日外国人消費動向調査によると、2023年4~6月期の訪日外国人消費額(1次速報)は、2019年同期比4.9%減の1兆2052億円となり、2019年比の減少率は1~3月の11.9%減から改善した。

国籍・地域別では、台湾がトップで1739億円(構成比14.4%)、次いで米国の1733億円(14.4%)、中国の1515億円(12.6%)、韓国の1429億円(11.9%)の順。なお、2019年4~6月期では中国が全体の36.7%を占めていた。

一般客1人あたりの旅行支出は20万5000円と推計。国籍・地域別では、英国が最も高く35万9000円、次いで中国の33万8000円、オーストラリアの33万7000円。韓国は9万4200円、台湾は17万6800円、シンガポールは27万5800円。すべての国籍・地域で2019年を上回った。

費目別では、宿泊費が4218億円(35.0%)と最も多く、次いで買い物代3038億円(25.2%)、飲食費2892億円(24.0%)の順で多く、2019年同期と比べると宿泊費の構成比が増加。買い物代については、2019年同期の4662億円から大幅に減少した。

報道資料より

政府が2023年3月末に決定した「観光立国推進基本計画(2023~2025年度)」では、早期達成を目指す目標として、インバウンド消費5兆円(2019年実績4.8兆円)、消費単価を1人あたり20万円(同15.9万円)を掲げている。

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